Panderworld Dreams

ぼくが考えたことを書くところ

「努力は報われる」は嘘説

まずはじめに。今回は「ガード下酔いどれ人生 追悼編」(https://youtu.be/VXSaeq8-Y1I)を見て思った事を書きます。でも、元動画見ないと話についていけないってことはない(よう努力します)です。

まず、ガード下酔いどれ人生を知らない人のためにに解説すると、2000年ごろ放送されたフジテレビのドキュメンタリー特番で、テレビカメラがフォーカスを当てているのはアル中の「ヨシオさん」。

彼はアラフィフなのに80近い母親と二人暮らし、イジメが原因の対人恐怖症持ち。以前は短期間職についていたものの職場がことごとく潰れ、今は母親の年金で毎日酒浸りの日々と、本当にどうしようもない「与太郎」。

今回僕が見た「追悼編」を含め、3回放送されたそうです。

「追悼編」では、母親が入院している間にヨシオさんが家でぶっ倒れて死んだというニュースからスタート。

そして生前の呑んだくれる姿や、そんな彼を気にかける母親、そして唯一の友人との絡みがダイジェストでまとめられており、だらしないながらもどこか人間味にあふれた生活が映し出されていました。

で、見終わって感想を1つ。救いがなさすぎるだろ!!!!!!!!!

職歴ゼロに等しいアラフィフのおっさんがそりゃ人生逆転できるとは思わないけどさ…

ゴミまみれの自宅で孤独死ENDて、流石に救いがなさすぎるだろ。

おそらく、日本にはこういった「悲しい最期を迎える人」はたくさんいるのではないでしょうか。

このヨシオさんはたまたまテレビカメラが向けられただけで、目の届かないところにヨシオさん予備軍はわんさかいそうですよね。

さて、そんなガード下酔いどれ人生の中で心に残ったシーンが1つ。

ヨシオさんと仲のいい、板金工の小林さんという方が食道がんの手術で入院しました。

手術後に見舞いに行ったヨシオさんは、小林さんから「見舞いに来とる場合か!お前はこのままじゃいかん!職を見つけろ!」と叱咤激励されます。

そこで一念発起したヨシオさんは、職探しへ駆け出し、度重なる就活の末に警備員見習いの仕事を見つけるのでした。日当五千円と薄給の仕事ですが、依存していた酒もやめて真面目に働きだしたのです。

…と、ここで終わればハッピーエンドですが、これはそういう話じゃあありません。

一ヶ月後に再びカメラがヨシオさん宅を訪れると、再び呑んだくれるヨシオさんの姿が!

不景気からクビになり、再び呑んだくれの与太郎に戻ってしまったのです。ちゃんちゃん

この話から学べることは、「努力が必ず報われる、は嘘」、「人生詰んだらスパイラル式に地獄の底まで落ちる」という、至極当然な暗黙の了解です。

至極当然でありながら、多くの人は「努力は報われるもの」とかいう確証の無い甘い嘘を信じて生きています。

かくいう僕も、多分この嘘を信じてるからちょっとショックを受けたのだと思います。

あれ、何が言いたかったのかわからなくなって来たぞ…

まあいいや、そういう下手な嘘に騙されるよりかは、努力で育てた酸っぱい木の実をヘラヘラ笑って食べる事が大事なんじゃないかな。多分。